阿蘇のリモナイトと弥生製鉄の可能性 —阿蘇盆地出土の多量の弥生鉄器は何を語るのかー
2019/7/6(土)
いま熱い話題です。
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倭人が自前で製鉄をするまでに、
輸入原料の加工技術を得たのち
本当に700年もかかったのか?
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という問いに引き込まれる時間です。
講師の松井和幸氏(北九州市埋蔵文化財センター)は、
いま最も注目される「鉄」の専門家の一人でいらっしゃいます。
松井先生の、
「弥生時代に倭人の鉄精錬はあった」
という説を、たっぷりと拝聴できる楽しみかつ貴重な機会です。
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1995年、広島県で3世紀の製鉄を思わせる炉跡がでて、
日本中をにぎわせました。
その時、松井先生は広島県文化課で、調査のど真ん中にいらしたのです。
朝から一日中、電話が鳴りっぱなしだった「長い一日」の、
生々しいお話も伺います。
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日中韓の贅沢な写真資料も見応えたっぷり。
◎魏志倭人伝にみえる「鉄鏃」の記載
◎中国古代国家・商~春秋戦国時代の変遷
◎韓国密陽市(金海の北、加耶エリア)の製鉄遺跡
◎日本列島の製鉄炉の出現
◎様々な現場写真や比較
◎様々な各地の鉄の武器・道具類
など。
近年、注目されている、阿蘇で多量に出土している弥生の鉄。
これが何を意味しているのか…。
どうぞこの機会をお見逃しなく。
目の前の遺跡を見る目が変わるかもしれません!
(ご了承いただき資料の一部を掲載します。転載ご遠慮ください)
講師紹介
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松井和幸(まつい かずゆき)氏
1955年、富山県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士前期(考古学専攻)修了。博士(文学)。(財)広島県埋蔵文化財センター、北九州市立いのちのたび博物館歴史課長を経て、2019年より北九州市立埋蔵文化財センター次長。東アジアの前近代鉄文化を中心に研究し、近年は阿蘇リモナイトから弥生時代製鉄の可能性を模索している。
開催日
2019/7/6(土)
開催時間
14:00〜16:00
会場
「松楠居(しょうなんきょ)」(大名)